こりゃクマった?!クマが出たぞー!
generalist の蕪木です。
大分LiNDA Zooの方も認知度が上がって来てまして動物案件が続いてます。
今回の担当作業としてはセットアップ、アニメーション、皮膚周りのシミュレーションでした。 CM案件としては珍しく?比較的長期で作業期間を貰えたのでRnD等ストレスなく仕事ができました。
キャラクターのセットアップにはmgearを使用しています。
今回クマの形状の変更、演出の変更で何度かセットアップし直さなければならなかったんですが、そこはmgearを使用する事で比較的容易に対応できました。 フェイシャル周りも今回はバストショット~更に寄りになる想定のカットがあった為それなりに時間をかけてセットアップしてます。
こちらもmgearの機能を駆使しつつ作成しました。分かりにくいですが咆哮した際唇が裏返る様な動きを付けれるようセットアップしてます。
アニメーションに関しては監督の意向のリアルさ、怖さを表現する事をゴールとして作業しました。とは言えクマが人間を吹っ飛ばすと言う中々トンデモな演出の中でのリアルさなので結構ポップな仕上がりになっているんではないでしょうか。
以前の案件ではセカンダリーアニメーション、例えば皮膚の揺れ感をmayaでncloth,もしくはmgearのspringを使用してジョイントで揺らす方式を取っていたんですが、nclothですと処理時間の重さや破綻の回避、ジョイントベースですと再設定の面倒さ等を鑑みて今回からhoudiniのvellumでsimulationを行う事にしました。
その他案件でも揺れ物はvellum!になってます。(自分の中では)
クロースアップカットでヨダレの出来がいいのでそちらに目が行きがちですが唇のダルダル感をシミュレーションで動きを付けてましてリアリティーを出すのに一役買ってくれています。引きカットでも全身シミュレーションかけてます。
当社dr北田も書いていますが今後はmuscle周りに力を入れていこうと思ってます。
より一層LiNDA Zooの動物達のクオリティを上げていって活躍の場を増やしていけるよう精進していく所存であります。